2011.07.01放送分のKBSニュース解説では、昨今の韓国における大きな問題(トラブル?)のひとつである「捜査権を巡る検察と警察との間の確執(葛藤)問題」を取り上げ、その問題の本質や原因、解決に向けた提言などを盛り込んで解説しています。

韓国では、昨日(2011年06月30日)付で刑事訴訟法改正案が国会本会議を通過しました。

そこに至る過程において、先日来、「捜査権」のあり方を巡る検察側と警察側の見解に大きな隔たりがあることが表面化し、大きな論議を巻き起こし、両者間の確執(葛藤)も尋常でない状況でしたが、ひとまずは両者間の合意(妥協?)という形で落ち着いた・・かに見えていたところでした。

ところが、警察側では、そうした合意(妥協?)に対して内部からの不満の声がおさまらい状況でした。

一方、検察側では、当初、「検事の捜査指揮事項」を「法務部令」により定める方向にあった政府の「調整案」が国会での論議の過程で「大統領令」により定めることとされたことを受け、大検察庁の検事長クラスの高位幹部全員が辞意を表明したのに続き、一般の検事まで大挙してそれに同調する動きを見せています。(・・これが、表題の「(検察の)集団的な反発」という次第です。)

依然、終息の動きが見えない検察・警察両者間の葛藤は、主権者である国民を「不在」とした醜いものであるとして、厳しい批判の論調となっています。

上記「ニュース解説」は、KBSのサイトの以下のページで(ストリーミング動画による)視聴が可能なほか、解説の内容(スクリプト)をテキストベースで閲覧することも可能ですので、ご興味のある方はアクセスなさってみてください。

http://news.kbs.co.kr/special/digital/newscomm/2011/07/01/2316793.html