韓国大使館領事部(東京所在の韓国領事館)のホームページ上「家族関係登録」の分野の掲示板に「代理申請に関するお知らせ」というタイトルの記事が掲載されました。(2021年9月1日付)

その内容は、今後(2021年9月10日より)「資格代理人」(ここでは本人等から委任を受けた行政書士・司法書士・弁護士等の日本の国家資格者を指しています)韓国大使館領事部(東京所在の韓国領事館)において除籍謄本や基本証明書などの交付申請代理を行う場合における「ルール」を明確化し、厳格に運用していくことを表明したものです。

こうした「ルール」が示された背景には、近年、ある一部の資格代理人の中において、
●委任状・申請書を偽造又は改竄する行為
●大使館(領事部)の職員に暴言を吐いたり窓口業務を妨害するような行為
●委任の範囲を越える証明書を申請する行為
●一度の申請で多量の証明書の発行を強要する行為
●戸籍や家族関係登録の手続き方法等に直接的に関連しない法理関係に関する相談をする行為
等の不正・不当な行為が繰り返し行われてきた
という実情があります。

こうした行為は、大使館(領事部)の業務に大きな支障を来すのみならず、職員の方々に大きな精神的ダメージを与えることにもなり、多大な迷惑をかけてきたという次第です。

上記のような行為は日本の国家資格者として「倫理」に悖る(もとる)恥ずかしいことであり、絶対に「してはならない」ことです。

私ども(「小杉国際行政法務事務所」)は長年にわたって「資格代理人」としての「倫理」・「責務」を忠実かつ愚直に遂行して大使館(領事部)との間に良好な関係を築いてきたとの自負がありますが、今回の一件を契機に今後はより一層気を引き締め、「ルール」を厳格に遵守して適正・的確な代理申請に務めていく所存です。

なお、上記事案に該当するような不適正・不的確な行為を繰り返してきた一部の人達には猛省と是正を強く求めたいと思います。
もし、それができない(「ルール」を守れない)ようであれば、「資格代理人」としての適格性を欠くことは明らかですので即刻「退場」していただきたいものです。